黒鉄と白銀のくだらない共同ブログ
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「あんたが平和島静雄さん?」
「見た目フツーなのにね」
「今回楽勝じゃね?」
「みんなでワリカンだからな」
「抜駆けすんなよ?」
「くそっどこ行きやがったノミ蟲っ!!」
―――バキッ
鈍い音が響く。
殴った木刀は折れて宙を舞う。
「こんだけの人数シカトはないんじゃないかなー?
平和島、静雄サン?」
クスッ、そういって笑う不良の中の1人。
おそらく、この集団の中では中心人物だろう。
ソイツが殴った後につづいて、不良達が一斉に1人の人物に襲い掛かる。
そう、平和島静雄に・・・
彼はただ、臨也の策略にはまって金で雇われた不良達に暴力を受けているだけだ。
しかし、そんなことでぶちのめされる静雄ではない。
「クックッ・・・
お前ら、今俺の事殺すつもりで殴ったよなぁ?」
「ヒィ」
散々殴ったり蹴ったりしたのに平然と立ち上がる静雄に恐れを抱く不良達。
「ってことはよぉ、俺もお前らを殺すつもりで殺っていいってことだよなぁ!!」
カッ、っと効果音が付きそうな勢いで顔を上げ目を見開く静雄。
その殺気のような覇気に一歩、二歩と後ずさる。
コイツは駄目だ。
俺達が殺られる。
と、本能で察したやつらは逃げ出し、それでもなお、静雄に挑もうとする奴らは勇者か、それとも馬鹿か・・・
「いぃーざぁーやぁーーーーーーー!!」
結局、静雄の周りには屍と化した馬鹿どもが横たわっている。
なぜ大っ嫌いなはずの臨也の名前を叫んだのかは、馬鹿な不良共はともかく本人すらも知りはしない・・・
黒鉄
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