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『そんな大声でよんでくれちゃって・・・俺に会いたかった?』
ニヤニヤと
不敵な笑みを浮かべて静雄に寄ってきたのは
何処からともなく姿を現した臨也だった。
「手前・・・」
会話なんてできる状態じゃない。
ここまで静ちゃんをキレさせたのは俺だし
こうなるってわかってた。
『あははははずいぶん派手にやったねぇ
これでまた静ちゃんの化け物伝説はもっと大きくなるわけかあ~』
「・・・。」
『いつかはさあ、妖怪だとか、怪奇現象だとか、都市伝説だとか
そんなふうに語られる日が来るのかね?』
「・・・。」
『あーやだやだ。そんな化け物に高校時代追われてたなんて
どうして俺はこんなに不幸なのかな?
俺はもしも隕石が落っこちてきて死ぬとしても静ちゃんに殺されるぐらいならそっちのほうが・・・って』
「・・・そのほうが、なんだよ。」
『あ、れ?
静ちゃん今日は随分穏やかなんだねぇ・・・いつもはこの辺りで傘立てとかロッカーとか飛んでくるのに
もしかして、改心でもしちゃったの?あの化け物が?』
「そらすなよ、そのほうが手前はましなのかよ。」
『・・・何、どうしたの静ちゃん・・・もしかして最初の頭ぶったたかれた時に脳震盪でもおこしたの?』
「あぁ、そうかもな。そうでもなきゃこんなこと思いもしねえよね」
『え・・・マジ?』
――静ちゃんが
変わってしまった。
なんだかただそれだけなのに、
ただキレにくくなっただけなのに。
この喪失感はなんだろう・・・。
なんて思う余裕なんか無かった。
「こんなこと・・・そう・・・・・・」
『?』
「今なら隕石をお前の頭に落っことして殺せる気がする。」
白銀<最後のセリフ静ちゃんは大真面目です(・ω・´)キリッ